ブログ
歩行を変えたい人のリハビリ
「旅行に行きたいけれど、長い距離を歩けるのか不安…」
そんな悩みを解決したいというお客様にご来店いただきました。
これまでに怪我や病気の経験はいくつかあるものの、現在は特に痛みがあるわけではありません。
それでも、ちょっとした段差や階段の昇り降りに不安を感じることがあり、実際に転倒してしまうこともあるとのこと。
実際に歩いていただくと、両足の間隔を広く取り、両手を広げてバランスを取るような、ぎこちない歩き方。
ご本人の言葉を借りると、「ペンギンみたいな歩き方」になってしまっていました。
さまざまな検査を行った結果、単純な筋力不足というよりも、バランスをうまくコントロールする能力に課題があると考えられました。
実は、バランスを取るために必要なのは筋力だけではありません。私たちは、
・目から入る情報(視覚)
・耳の奥にあるバランスを感じる器官からの情報(前庭感覚)
・足の裏や筋肉、関節から伝わる「体が今どのような状態にあるか」という情報(固有感覚)
などを脳でまとめ、それをもとに体を動かしてバランスを取っています。
例えば、目を閉じると急にバランスが取りにくくなるのは、バランスを保つために役立っている「視覚からの情報」が使えなくなるためです。
また、加齢や活動量の低下などによって、こうしたさまざまな情報をうまく使って姿勢や動きを調整する力が低下することがあります。
すると、目で周囲を確認することへの依存が大きくなり、予想していなかった段差や障害物への対応が遅れてしまうこともあります。
「段差があると分かっていれば大丈夫。でも、急に足を取られると対応できない」
そんな状態では、つまずいた瞬間に体勢を立て直すのが遅れ、転倒につながるリスクも高くなります。
だからこそ、単純に筋力を鍛えるだけではなく、さまざまな情報を使って、体を素早くコントロールする練習も大切です。
PNF実施後の歩行中の写真が、こちら。

動画で見るともっとわかりやすいのですが、写真でも明らかな変化が見られます。
ご本人からも、「歩いた感覚が全然違う」と喜びの声をいただきました。
「旅行をもっと安心して楽しみたい」
「いつも足元ばかり気にする生活を変えたい」
そんな方にも、一人ひとりの状態に合わせた運動やバランス練習をご提案しています。


